ブレーキシュー交換 ・・・なかなか大変でした 2024/05/15
アトレーワゴン GF-S220G ターボ 156500km

エアバック゛警告灯のことやあって、古い車は自分で修理・整備しようかと考えている昨今である。とわいっても機関まわりは手が出ないが。
他にも運転席窓のSWが随分前から壊れていて、窓が開けられない閉まらない状態も修理した。
作業は簡単な件なので詳しく報告はしないが、交換したSWボックスはミラジーノの中古であった。その問題は、どのようにパネルを外していくかで、多くはバッチンと外せるリベットとタッピングねじでこれらは難がないが、パネル上部は完全には外せなかった。数カ所パネルの裏側から閉めている黒い平ねじがあり、それは普通のドライバーではスペースが無く外せないから、高さのないドライバー(ビットの先のような物)にて外した。
 古いSWボックスを外して、交換した。
PWSWボックス裏、SW側の見た目は同じでも、同時代でもいくつかの種類がある。
また、軽い仕事では、時々鳴り出すうるさいピー音の警告音は、デンソーの衝撃センサーの故障らしいが、PWコントローラーの圧電ブザーを外せば鳴らなくなる。基盤は、助手席前の足下、車体側面にあった、容易に外して、基盤を出して一応セラミックヒーターの半田ごてで外した。無理矢理むしり取るのはお薦めしない。基盤を痛める恐れがあるからだ。
 鳴り始めた昔に、ダイハツに訊いたら、エンジンコンピューターが原因かということで、エンジンコンピューターも試しに入手して交換してみたが、変わらなかった。これはセンターコンソールの奥にあり、上部固定の10mmねじの緩めと締め付けは極めて困難、工具が入らないのだ。それに苦労した。ディーラーのいうことも続けて当てにはならない。
エンジンコンピューター・基盤。気になるところは一つデップタンタル(右、青で頭白)があり不安があったので、OSコン(固体ケミコン)に交換した。ただ無駄骨であったと思うが・・・・結局当初のユニットに戻した・

さて、部品交換の要点は同じ型番、或いは全く同じ外見、同じコネクタのパーツを探すことで、型式S220Gといえども製造時期により使われている物は異なるようだ。車種のみで判断は出来ないのだ。デーラーには情報はあるだろうが、保守用のパーツは古すぎて在庫がないから、廃車から外した物を流用するしかない。ヤフオクで入手できることは有り難いことでもある。

 さてそれに調子付いて、後輪のドラムブレーキシューもアマゾンで買ってしまった。2組で3000円位で買える。MK樫山製。前回の車検で残1mmだったから、そろそろと考えていた。ダイハツに頼んでも良かったが、好奇心からのトライである。

 5/13記)
さて、諸氏の後輪ドラムブレーキの交換記事を参考に試みることをした。いとも簡単にできそうにも思えたが・・・
何が大変かといえば、スプリングを外すのから困難である。えらく強いスプリングで、専用の工具(スプリング外し)はあった方がよいと思う。
仕方なく、手持ちのコンパスから自作してみたが軟鉄だったのでぐにゃぐにゃになってしまった。だけどこれがなければ不可能だった。ラジペンなら大きめの方が良いと思うが、それでも力はいる。プライヤーは大きすぎて入らない。将に怪我しそうで、実際軽くしてしまい血が出たが、危険な作業だ。
ただ外すのは、そうはいっても訳なく、つける方が難しく、満身の力が必要であった。そのおかげで翌日筋肉痛だ。
外しましたと・・、サイドブレーキのワイアーがまだ付いている。ダストとグリスで真っ黒、手も真っ黒、爪も真っ黒。スプリングなどすべてのパーツは絶対無くさないことが肝要で、一つでもなければ元に戻せなくなります。
問題は、一回外せば、交換するか、元に戻すかしか選択はない。自宅で行えばよいが、私は仕事場でやったので、車で家に帰れなくなる。
そう、諦めて放り出すことは出来ないから、精神的にもつらい。暗くなる日暮れまでには決着をつけなくてはならず、途方に暮れる暇もない。
 そんなことで難儀しながら交換して、スプリングも張ったのだが、今度はドラムがはまらない。シューが開いているのだ。
今思えば、調整機構をいじれば良かったのだが、その事は良く理解していなかった。
結局、もとのシューに戻して、今度はシューが開かないように全周をひもで縛って縮め、次にスプリングを張って、元に戻した。昨日はえらい思いをした。
 その難易度は、以前やった、前輪のパッド交換などとは天と地の開きがある。
アルミのCワッシャーを外すところ、再利用するので慎重に外すが、これも手間のかかる作業。合わせ目からマイナスドライバーにて少しずつ広げていき、シャフトの反対側に隙間が出たら、そこにマイナス時計ドライバーを入れて引いて開き、ラジペンで抜いた。付けるときにはΩ形の下の部分をラジペンか何かで締める。このCワッシャー田舎だからかもしれないが、その辺のカーショップやホームセンターでは扱ってない。法外な値段だが通販で購入は可能なようだ。原価的には数量によるがせいぜい数円だろう。
最悪の場合は、柔らかいAL材なので、手元には豊富にAl材の在庫はあるから自作しても良いと思った。
 またこの写真では、アジャスター(調整機構)は開いた状態となっています(シューは開いた状態になる)。

夜に、もっと良い情報をネットで検索してある記事を見つけた。
「ブレーキシュー交換 分解編(ダイハツ ハイゼットカーゴ・S320_S321_330V_331V)by ミラジーサン - みんカラ.htm」と「〜 交換編」で、御礼申し上げる。
そこには、スマートにこの難作業をこなす知恵が述べられているので参考になった。

 ブレーキシューの交換もメーカーにより機構は違いがあるが、ダイハツならその頃に製造されていた車種では共通することが多い。
私の車は2000年のアトレーワゴンなので、同年代のムーブ、ミラ、ハイゼットカーゴなどには共通のパーツや機構がある。
次に、可動部分のグリスは何が良いか?シリコングリスをよく使うらしい。モリブデンやリチウムは使わない方が良いらしい。ドラムブレーキ専用のグリスならノープロブレムだろうが。報告はないが、ウレアグリスでも良いのではないかと。
専用のはヤフオクでも買えたが、結局近所のホームセンターで、白いシリコングリスAZのジャバラ40gのを購入した。

5/17記)
 天気も良く時間もあったので、朝から再挑戦した。今回は午前に、先日に元に戻した左後輪と、昼から右後輪のシューの交換をした。各々1〜1.5時間の作業で済んだ。作業に慣れたのか疲労感はさほどでもない。
最後に問題のドラムが入らなくなることは、やはり紐で縛ってシューを縮めることは同じである。それをしないと自然と広がってしまう。
不肖にてやはり調整機構のレバーにアクセスできないのだ。
紐で縛ったところ、白いのがグリス、右後輪。
 私がやった手順を整理すると

1. タイヤを外して、サイドブレーキを解除。ドラムを外す。
2.上の大きなスプリングと小さなスプリングを外す(スプリングフックは便利、或いは必須)。シューを固定しているバネ付きの金具を外す。
3.前方後方のシューを取り外す。その際、下のスプリングもとっておく。
後方側(トレーディングシュー)のシューのサイドブレーキワイヤーを外す。
4.新しいシューを組み立てる工程。Cワッシャー、計3カ所を外して、部品を新しいシューに元の通り取り付ける。可動箇所にグリス塗布する。
 プレートにも、数カ所擦っている箇所にグリス塗布。
前方側のシュー(リーディングシュー)のアジャスター(調整機構)は、いっぱいに縮めて(シューは縮んだ状態にして)おく。
5.後方側のシューにサイドブレーキのワイヤーをはめる。シューを固定金具で固定。
6.前方側のシューは固定せず、先に下側のスプリングをはめる。そこにグリス塗布。
7.前方側のシューを下にはめて、固定金具で固定する。紐で縛ってシューを縮める。その際ステー(横棒)が後方のシューに組まれていることも確認。
8. 上部の大きいスプリングを取り付ける(これが一番力がいる)、グリス塗布。次に小さいスプリングを取り付ける。この段階でシューは開かない。
9.紐を外して、ドラムをかぶせる。
 以下の工程省略。ブレーキを数回踏む、サイドブレーキを数回踏むことによって調整機構が働くそうである。

その後、3日ほど運転したが問題は無し、以前のシューの厚みは測ると一番減っているところで1.5mmあったからそう急ぐこともなかった。ちなみに新しいシューでは3.5mmの厚みがある。