渓流魚の写真

※2003年の話 鼻曲がりイワナの段
 渓流釣りは止めましたといっても、今度は子供が釣りをしたい年頃になってしまいました。
5/3には芦安で新緑祭りがあり、その時、今年は虹鱒かな?を放して釣り大会があります。5/3は道場の試聴会ですから、行けないので、5/4に残っているのを釣ろうと、小5の息子を連れて久しぶりに出かけました。
 しかし行ってみると、もう残っているは皆無、数匹残っていましたが、こいつらはかかりません。賢いですから。
当然親子でボーズで、まあイクラも買いましたから、また別のところへ行って釣りをしました。
 そこでも何もあたりはなく、最後のポイントで、細かなあたりがありました、アブラッパヤかと思っていましたら、数回にして何となくの引きとあたりがありました、が、ちと様子が違います。手応えが重いです。
 引き寄せようとした瞬間、猛烈なダッシュで、上流に駆け上ろうとします。これはイワナの習性です。特に30cmを越える時、こんな感じです。それを引き留めるフアイトして、もうイワナは精根尽きていますから、下流に流れます。この日の川は水量が多く、流れが激流に近い有様なので、取り込むのには一苦労します容易ではありません。30cmを越えたときには7割は外れたり、取り込みの際に川にお帰りになったりします。 下流に飲み込まれそうになる彼を浅瀬にあげ、タモですくいます。
でかい、しかしあたりが全くなかったこともあり、飲み込ませてしまいました。
 私は針のあごはペンチでつぶしています。何故ってあごがあるとばれにくいのですが、外せなくなり、彼らを痛めることになり、特に飲み込ませたときは悲惨ですので、昔ながらのあごなしヤマメ針で釣ります。タモですくうときには外れていることが多いです。 その日はうっかり外すための細いラジオペンチを忘れてきていたので、仕方なく家までご足労願うこととなりました。
 その時の写真です。
大口を開けて、私と息子を威嚇しました。
 家に着いたときには、針は勝手に外れていました。タオルに包んで口を開けても、針はありませんでした。(後で、針と錘が搬送したビニール袋から出てきました、あと大きな魚は暴れますが、目を隠してやるとおとなしくなります)
 重さは量れませんでしたが、ゆうに34.5cmはある、山梨では超大物です。写真撮影のあと、彼のすまいに返しました。

さて取り込みの際、私はコンクリートブロックから張り出した鉄棒に胸をぶつけてしまいました。少し楽になりましたが、昨晩は痛かったです。お医者に行くのも嫌なので、肋骨が折れてはいないと思いますが?ひびくらいは入っているかも知れません。
 まあ天罰が下ったのでしょう。

 イワナとの思い出は幾つもあります。
釜無の上流、長野県境では、40cmクラスが掛かりましたが、凄い引きでこれは30cmクラスではありません。堰堤の上からだったので、一気に引き上げようとしてばれてしまいました。ジャンプされておしまいです。その大きな事。(その川には20cm程度しか居ないという噂だったが、噂を信じてはいけない、あと堰堤から釣るときは取り込み方を考えておくこと)

 こちらで釣りを始めて最初の頃、始めてのイワナは25cmくらいの綺麗なやつで、これも堰堤の上から釣りました。勿論引き上げることはできませんでしたので岸に引くこととなります。水槽で元気で泳いでいましたが、夜中に急に具合が悪くなりました。肛門から血を出しています。そしてムカデを口からは吐き出しました。その後は死んでしまいました。私のせいか、ムカデのせいか?この時も悲しい出来事でした。

 ある日、イワナの釣り堀に行って、何もつれないで、可愛そうに思われたのか釣り堀のオバサンが4匹くれました。
大きいのは30cmあり、小さい水槽しかない頃でしたら、横になれずに斜めでした。
数日後に、釜無と大武川の合流に、息子と二人で放しに行きました。
 もう夜でしたが、懐中電灯の明かりに、岸からゆっくりと河の流れの中心へと泳いでいく堂々とした姿をまだ憶えています。

始めて釣り上げた30cmクラスはメスで、このイワナは水槽に入れたときに他のヤマメとかが暴れたので、パニックになり、酸欠で死んでしまいました。その後同じ状況になったことがあり、失神したときにはブクブクを増やすと命拾いします。可愛そうなことをしました。息子が喜んで食べて、供養代わりです。
 あと車で輸送中に、腹を出してひっくり返ることもあります。一に酸欠が疑わしく、二に車酔いの事もあります。電池式のブクブクが有効です。
 イワナの雄はけんかっ早いですから、水槽には一匹のみで、ばさばさ言いながら、冷凍アカムシも一のみします。
メスはデリケートですね。ヤマメもそうですが。
我が家には今でも、30cm水槽が二つ、60cm水槽が二つあり、全部の水槽にイワナやヤマメを飼っていた時を思い出します。
 釣りをよくしていた頃に、出会った渓流の釣り人は、我々の世代というのは、先ず食べてしまう人というのはいません。
リリースするか、写真を撮ってからリリース、そして私がイワナ、ヤマメを飼っているのを話すと、うらやましがっていました。
夢の話と。 ある人は、仲間で川がある上流に家を買って、水を引き池を作って、そこで飼うなんて話も聞きました。
 釣りが好きといおうか、渓流魚が好きなのです。

 さて、久しぶりの釣りでしたが、多分息子がまた行きたがるでしょう。
幼稚園の時にやはり芦安の新緑祭りで、彼は一匹釣り逃がしています。というのも釣れるわけ無いと思っていたら、ねがかりではなく本当にイワナが運悪く食らいついていたのでした。私がタモで拾えばよかったのですが、引き上げようとしたらばれてしまいました。それ以来彼は釣れていないわけで。
  昨日もやはりボーズですから、渓流釣りも容易でないと知ったことでしょう。



「※2001年現在のお話
 釣りは2000年5月頃に止めました。のべ3年間は釣りばかりしていましたが、 漸くご卒業させていただきます。深山の清流を歩き、自然を楽しみ、釣りをさせて貰ったことに感謝しています。
私に釣られて痛かった魚さん達、始めの頃針を飲ませてしまって取れなかった 魚さん達、申し訳ないことをしました。お許しください。記念として彼らの写真のみ残すこととしました。」


最近の趣味は渓流釣りである。
当地には富士川の支流がたくさんある。
昇仙峡の荒川、本流は釜無川と呼び、大武川、小武川、御勅使川ミダイガワ、塩川、須玉川とおおくの美しい渓流がある。
針が刺さって釣り上げられる魚には痛くて申し訳ないといつも思っているが、 好きなのである。
食べることはしない。
 良いのが釣れたら、家で少し飼っている。
2-3日で餌付けに成功すれば、二三ヶ月も一緒にいる。失敗すればまた川に戻 ってもらう。
慣れてくると頭をなでることもする。
やはり生きている姿が美しい。渓流に踊る姿は感動的である。とても食べようなどとは考えられないほどである。
近況:(これは2000年の話)
4/26記、そろそろ連休で、東京からわんさかと様々な釣り人が来る。
毎年連休明けにはきれいに魚がいなくなっている。寂しい感じだ。
 今日は久しぶりに大武川で、昼から日没まで雨の中寒い釣りだ。
ヤマメが10匹とイワナは引きが強かったが18センチ程度、二匹だが、ヤマメ、 イワナとも小さい。
最大でも18センチ、小さいと10センチ程度しかない。無論すべてその場で放流 。
 昨年は大物が多かったが、今年は小物ばかり。

最近は大物狙いで釜無川の本流で釣ることが多い。
昨日は風が強く釣りにくい、25センチのヤマメがかかったが、取り込むときに風が強くて、引いているのか何だか解らず、気が付くとばれていた。まあ言い訳です。
その他は大きめのウグイやヤマコが4匹、6qほど歩いた割にはついていなかっ た。4/12記

4/19水曜日、今日も本流、ほんとうは大武川でやるつもりで500メートル手前 まで行ったところで、餌を持っていないのに気づき、家まで取りに返った。間抜 けである。

ここ二三年めっきり魚の数が減っている。
 稚魚放流は5月で夏から秋までに大きくなったのが、釣られてしまうのか?
秋には20センチに成長するヤマメもある。
しかし15センチ以下の釣ってはいけない小さいヤマメでも持っていく人がいる のだ。
さて、風はそんなに強くないが、一時間半でようやく一匹に出会えた。
引きが強く大物のヤマメかと思ったが、22センチであった。その場で放す。
その他にはハヤが三匹。

 その頃の回想録
大武川でよく釣っていた頃、毎日のように逢うおじさんがいた。その人はもうリタイアして、釣り三昧。
何時も大きなトビケラをえさにして、6m位の長い竿を使っていた。
 ある日、駒城橋の下で30cmのヤマメをあげたそうだ。最初はねがかりだと思っていたそうだが、タモに取り込むのに一苦労、久々といおうか山梨では数年に一度の幸運である。(山梨では30cm越えると自慢できると言うこと)
 噂は広がり、その橋のまわりにはわんさかと釣り人が来ていた。
二匹目のドジョウがいるわけ無いのにね・
 確かに駒城橋の下の大きな岩の下にはヤマメがいる、夕方歩くと、彼らはオープンな水面に来ては虫を狙っている。
しかし少しでも人の気配がすると、スート岩の下に隠れる。それらはもう20-25cm以上のヤマメで釣られずに生き延びているのである。

昨年の四月から九月まで家の水槽で飼っていたアマゴ。
釣ってきたときは24センチだったが湖(荒川ダム)に戻したときは26センチになった。
 頭を良くなでた。

このように水槽で飼う。60リットルの水槽だ。
毎日水は換えるから、大変な仕事、餌は朝と夜の二回で冷凍アカムシを食べさ せる。
 キョーリンといメーカーのが良いのだが、昨年一時入荷しなくなって、仕方 なくその時点で飼うのを止めた。
 うちの水道水は釜無川の伏流水で、ほとんど市販の「南アルプスの天然水」 と区別が出来ないほど質がよい。しかしヤマメはカルキには極めて弱いので注意 が必要。

これは私が釣った一番大きなアマゴ。
28.5センチ。目玉の周りが真っ黒でなかなか野性味あふれる精悍な顔をしてい る。気性が強い雄で、バケツに入れるとばさばさと暴れる。翌日すぐに川に帰ってもらった。

21センチのアマゴ。
禁漁の前の日9/30に、竿収めにと行ったとき。その頃にはこの大きさのは殆ど釣られて皆無である。

やはりその日の20センチのヤマメに限りなく近いアマゴ。時々赤い斑点がない アマゴを釣り上げることがあるが、これもそう。此の二匹はやはり3日で、川に返した。

25センチの限りなくヤマメに近いアマゴ。これは別の川で、見た目は殆どヤマメだが、尾の端が微妙に赤い。 どうして、このようなアマゴが存在するかと言えば、放流される稚魚は人間の 交配によるもので、ヤマメとアマゴの雑種だそうな。

17センチの天然のイワナ。
昇仙峡は秩父の山々の水を集める。山深いのでまだ天然のイワナが居るのだ。

18センチの天然のアマゴ、放流がされていない場所で釣り上げた。山梨県はアマゴとヤマメの混在地域であり、数は少ないが天然のヤマメやアマゴが釣れると きがある。一般に山梨(フォッサマグナ)より西はアマゴ、東はヤマメと言われ ている。

ご存じの通り鮎である。
サケ科の魚で、一年で成魚になり秋に産卵して死んでしまう。 偶然引っかかったもの、引きが強いので何かと思った。
手前はチチブだと思う。カジカではないだろう。 子供が網ですくった。