健康アドバイス By Oriental Medicine


第一回  風邪ひきについて      2000/02/15記 (2005/08加筆)

今年の流行
今の流行は、咽の粘膜をやられます。
但し発熱は少なく、咽の粘膜から生じる痰により咳が出ます。
始めの数日は咽が乾燥したり、痛んでつらいですがその後は痰が多く出る程度 で、進行することもないようです

 風邪の話をしましょう。

1. 風邪の意味

風邪はフウジャと書きます。
これは中医学の基礎理論の一つに『病因論』というのがあり、それによれば六 淫(風、寒、湿、暑、燥、火)のひとつの邪ジャで風邪になります。
 現在風邪ひきと言えばウイルス感染ですが、他の病原菌による感染症を含め て、外から感染するのでそれを外感と呼びます。
風邪はその六つの邪の中でも最も強く故に「風邪は百病の長」とも言われます 。
 風邪ひきはあなどれません。

さてどのようなときに風邪に引きやすいかと言えば、やはり疲れている時でし ょう。
次に生体の防御機能が低下する夜間や冬場にもかかりやすくなります。
 夜は衛気と呼ばれる生体表面を防御する元気が、身体の内部にしずむから防 御が手薄となります。また冬はその寒さ故、生体の陽気を奪うのでやはり防御が 低下します。
是を古人は「虚邪賊風」といいました。  即ち虚(疲れ)に乗じて邪が侵入するという考えです。

 また風邪の性質とは「はやりやすい、伝播が速い、生体の表や上をおそう」 などの性質があり、特に冬場には寒くさせる性質の寒邪を伴い、風寒邪の風邪と してはやります。
 唯風邪の種類といいましょうか、ウイルスの型の種類は多いので、一度に幾 つかの種類の異なる風邪がはやっていることが多いです。
 例えば「風邪をぶり返す」というのは、同じウイルスに感染することはあり ませんから、別の風邪をひいたと言うこととなります。

私は漢方薬を出していて思うのですが、人による症状の出方の差違より、その ウイルスの型による症状の出方の方が特徴的です。
 ですから、そのシーズンには同じような風邪がはやるので、そのまま同じ処 方が合うことが多いです。しかし風邪といえども大体20種類程度の漢方処方を使 い分けます。
西洋薬のように、ベンザとかパブロンとか一律ではありません。

風寒邪の風邪の特徴は「寒気がする、発熱がする、頭痛、鼻水、関節痛」など が一般的です。
これに肩こりが加わるのが、日本で良く用いる漢方薬「葛根湯」の証となりま す。

2.傷寒論

皆さんは「傷寒論ショウカンロン」とい書物の名前を聞いたことがありますか ?
 今から二千年ほど前の、晋の国の張仲景という医者が著した漢方の古典です 。
そこに「葛根湯」が登場するのです。
「寒邪に傷られる処の病」という意味で、我々は風寒邪の風邪を傷寒と呼びま す。
今で言う風邪や伝染病で一族の三分の二が亡くなったと書かれてありますから 、昔から恐ろしい病でした。今より住環境とか栄養状態が悪かったのでしょう。

3.温病
一方、春先から夏にかけて多いのは傷寒ではなく温病といい、こちらは寒気が ありません。
熱感があります。
使う処方も当然「葛根湯」でなくて「銀翹散(天津感冒片)」を用います。

また以前に薄荷(ハッカ葉)が風邪に良いと言われましたが、これは温病にし か使えません。
傷寒では悪化させますので注意してください。


4.民間療法と予防について
 風邪予防とははっきり言えば無理な話です。
第一にウイルスは空気感染ですので人混みにいけばうじゃうじゃいます。
しかし南極大陸なら話は別で、寒すぎてウイルスが生き延びられません。
 第二に遺伝子に入り込むので、防ぐ手だてがありません。特に風邪の性質が 強い強いウイルスは著明です。またご承知の通り抗生物質はウイルスには無効です。(ウイルスに感染した細胞は治しようがないので、免疫のキラー細胞が殺してくれます。だから風邪をひいた後は多くの細胞が死ぬ訳で、体力が落ちるのです、抗ウイルス薬は弱いウイルスに感染初期に効くことはありますが、それ以降や強い奴らには効きません。最近耐性ウィルスが現れています2005のこと)

但し症状を軽くするには、常に体を健康に保ち、抵抗力を付けていれば症状は 軽くなります。
夜間に遅くまで出歩かないこと。
 過労ならば症状は重たく現れます。見方を変えれば、風邪をひいたお陰で体を休めているともいえます。

民間療法ではショウガ湯などがありますが、生姜は辛温解表薬であり、れっきとした風邪薬です。但し傷寒にあいます。
シソ(紫蘇葉)も風邪薬として漢方処方に配合されます。

5.よくある間違い
次によく見受ける嘘とホントを述べたいと思います。

「汗をかかせ過ぎるのは危険」
よく解熱薬で発汗させると治ると信じているお母さんが居ますが、これは大いに間違いで、発汗過多は大変危険な状態に陥ることがあります。
漢方薬の風邪薬は解表剤という分類で、所謂発汗作用により初期の風邪を治し ますが、単に発汗させているだけではなく、生体の栄養を補いながらします。
しかし解熱薬やショウガ湯だけではそのような補償はありませんから、発汗をさせると生体の元気が頗る消耗します。

「酒を飲むのもかんがえもの」
 卵酒などが有名ですが、酒は一時的には体を温めますが、その後は血管が収 縮して身体が冷えることがあります。
ですから、始めは発汗させたり、あとでは身体を冷やす結果となり、やはり体にはよくありません。 それがよいと経験が豊富なら構わないですが、酒を飲むこと自体は風邪ひきにはよくありません。


6.こじれたら
 こじれるのは沢山のパターンがあります。
先の張仲景の理論を用いるなら、太陽病から他の五つの病(陽明病、少陽病、 太陰病、少陰病、厥陰病)に移行したものはすべてこじれた風邪になります。
代表的なのは咳が止まらないとか、微熱が続くとか、下痢をするとか、口が苦 く寒熱往来とか、口渇と咳とか、便秘と高熱とか、が見受けられます。
詳しく話していると大変なので、そのようなときは腕の良い漢方薬局に相談し ましょう。

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第二回

風 邪 の 漢 方 治 療 、 初 歩 的 な 知 識 に つ い て


初めに 傷寒と温病
風邪は最もよく罹る病のひとつです、風邪とは漢方では読んで字の如く、風邪と云い、冬期の風邪は風邪と寒邪の合わさった邪、即ち風寒邪により引き 起こされる外感と定義されます。 (一方寒けのない風邪は風温邪で温病という)

よって症状は寒け、悪寒(寒くなることをにくむ)、悪風(風に当たることを にくむ)そして、肺が冷やされることにより鼻水流涕し、逆に身体は発熱します。 以上は、概略となりますが個々の病の場合には、それぞれ特徴があり、それを 証という概念で表します、例えば「葛根湯の証」であるとかです。
従って、治方に関しては西洋薬のようにひとつの処方しか用いないことはあり ませんし、風邪の進行具合からも用いる処方は全く異なります。
風邪といっても漢方では20以上の処方から選択することとなります。

太陽病原則
太陽病とは風邪の初期の病理状態を示す概念で、悪寒、発熱が特徴です、1. またそれ以前の喉の痛みには「甘草湯」を用ます。2.肩が凝り発熱、悪寒、無汗の時 には「葛根湯」を用い、3.汗が出ている時には「桂枝湯」を用います。
4.発熱、悪寒、無汗で咳嗽がする時には「麻黄湯」を用います。

例外
5.また春や夏の寒気がなく、喉の腫れ、熱がる風邪には「銀翹散(天津感冒片 )」を用います。
6.同時に下痢を伴う時は「i香正気散」を用います。
7.寒けがあり、くしゃみがひどく、鼻水も多い時には「小青龍湯」、8.そのう え寒けがひどい時には「麻黄附子細辛湯」を用います。
そして、これら初期の方剤が有効なのは発病後大体2〜3日です。
3.その間、入浴をして発汗をしてしまった時には、「桂枝湯」を用います。
しかし、身体が「精不足」即ち疲れている時、不摂生をしている時にはこれら の方剤も無効と考えて下さい、ひたすら睡眠をとることが肝要です。

その他、
9.風邪が長引いて、咳が残ることがあります、午後や布団にはいるとひどくなり、睡眠中も激 しい長引いた時咳が出ます、この場合には肺が風邪の為に傷つけられている状態で す、長引けば肺炎や結核に進行する可能性もありますから、「麦門冬湯」を用い ます。
3.風邪が長引いて、風邪気が抜けない時は「桂枝湯」を続けて用います。
10.また、食欲がない時には「参蘇飲」を用います。

少陽病
11.風邪をひいて7〜8日目、寒熱往来(寒さと熱さが交互にやって来る)、 口が苦いなどの症状が現れたら「小柴胡湯」を用います。

陽明病
12.やはり風邪をひいて一週間程度たつと、発熱、発汗、口渇、便秘が激しくなる状 態になることがありこの時には「承気湯類」を用います。

養生について
風邪にかかった時の正しい養生を述べたいと思います。
第一に、よく寝ること、暖かい処で睡眠を十分とることが原則です、その間仕事は休みましょう、「風邪は百病の長」と云い侮ってはいけません。
第二に、寒いおもいをしないこと、寒い風に当たらないこと、風邪は風寒邪ですか ら風に当たったり、寒いおもいをすると症状は悪化します。
第三に、甚だしき汗をかかない事、普通の人は汗が出れば風邪が治ると安直に 考えている人も多いですが、これも時と場合によります、精が不足している時に汗 をかかせれば、津液を亡ぼし症状はより悪くなります、この理由から「風邪をひいた ら入浴は控えろ」というのです。
甚だしき汗は、心臓や肺に負担をかけますから、これら臓器の弱い人は注意が 必要 です。また、個々の症例に関しては以上の原則が当てはまらないこともあるの で、疑 問がある場合には漢方療法に詳しい専門家に相談して下さい。

※この文章は風邪の漢方薬の啓蒙用に10年ほど前に作ったものです


第三回 「男の厄年、男性更年期障害、慢性疲労症候群」 2002/05/26

 最近ちょっとした話題で男性の更年期障害なんてとりあげられるが、中医学 や私見からすれば、これは女性のように第二次性徴に関しての変革期によるものではない。どちらかといえば慢性疲労症候群とか過労の蓄積によるところの諸症と言った方が適切だと思う。
一方古来より、男の厄年は40歳前後にあり、要注意時期と言われていることは 諸君よくご存じのことでもある。
 諸君の中に、どうしてもやる気がでないとか、休みたいとか、集中力が付かないとか、何もする気がしない、という事があったならどうか参考にして欲しい 。具体的にはこのような症状として認識されるから。

 ここではこの二つの事柄をテーマとして拙論を展開していきたい。
私は自身は今年で43歳である、医療を生業としているものだから自己の健康管 理には気を遣うべきであろう、また漢方薬局の仕事は、他の調剤や病院に勤務している薬剤師よりかは楽であるから、根っからの怠け癖も手伝って楽をさせても らっている。
しかし最近、人生を振り返ると30代のなんとか社会で仕事が認められるように なって、がんばっていた頃のように体力気力が続かないのである。
 中医学的に言えばこれは「精不足」である。詳しくは拙著をご覧ください。
内経素問の「上古天真論」、或いは霊枢の「天年」では人の精気のピークは男 女とも30歳頃にある。
 腎精の盛衰により、人の生命活動の大きさといおうか、できる仕事、または使える気の量がきまるのである、だから30歳以降は老化の一途をたどり、気力体力とも年毎に衰え、これを取り戻すことは自然にはできない。
 
 以前ある健康保険関連の雑誌に厄年について書かせてもらったことがある、 そこではやはりこのようなことから40代にはいると大病に要注意であると説を書 かせてもらった。その時は30歳くらいだったから今よりは実感としては少ない。 患者さんを観察してのことだったから。
人が仕事をしたり労働すると言うことは、中医学的には気を消費していると言 うこととなる。西洋科学的には物理的エネルギーの消費だから、この辺は割と理 論的には似通っている。
 また中医学では精神的な労働、いわゆる頭を使うこともエネルギーを消費す ることとして認識している。
即ち言い換えれば、気の働きとは物理的な側面と、精神的な側面があるという のが、西洋とは異なる点である、そしてストレス、精神的な抑鬱というのはやは り気を消耗することとなる。
 生化学的には、エネルギーの産出は3つの方法があり、一つはグルコースを 燃料とするTCAサイクル、一つは脂肪をエネルギー源とする、一つはタンパク質 を分解してアミノ酸から得る方法で、一般的に健康状態ではTCAサイクルだから 糖を元としている、ご飯が活力の元であることは真実である。
 これら脂肪、タンパク質、糖質を中医学では飲食物からの栄養素として「水 谷の精微物質」とよんでいる。

水谷の精微は生体に精として蓄えられて、必要時にエネルギー(気)に変換され我々は生命活動を営める、また変換するときには清気(酸素)が必要で、水谷 の精微が酸素の酸化により、エネルギーを出すという考え方もこれも理論的には西洋科学の結論と似ている。

そのように精が使われる一方、五臓六腑は基本的な生命維持の為の仕事をして いる、これら五臓六腑そのものを働かせる水谷の精微が必要になる。
 西洋医学的に言えば基礎代謝に相当するのかも知れない。
そして就寝時に五臓六腑に精を貯め込こみ、休息をとるのである。 
確かに日中に五臓六腑が働かないことはないが、それは夜間に五臓六腑に貯め込んだ精を元として働いているわけである。
だから人間や動物には睡眠というのは非常に大切な意味を持つ。(或いは冬眠というのは、冬であり夜であり、腎の時間に休むという意味がある)
 どうして日中には五臓六腑そのものが養えないかと言えば、仕事をしたり労 働をしたりして気の消費が外界にあるからでる。

さて若い頃というのは、扱える精が多いので、多少不眠不休でも生体としては 平気なのである。
 ところが30代以降とというのは、不眠不休でもすれば五臓六腑にすぐ負担が かかることとなる。特に五臓とは生命活動の中心だから、肝臓、心臓、腎に影響 が出やすい。病気として発症するのを下記に述べる。
ストレスは肝や心で受ける、肝臓が弱れば、肝炎とか発症しやすくなる。心臓 ならこれは血管(血脈)も入るので脳梗塞とか心筋梗塞とか脳出血などの病とな り、或いは不眠や精神不安や、或いは西洋医が良く付ける病名の鬱病何て事とな る。
 腎は腰痛や神経痛が代表的である。 (腎精不足、過労)

そして慢性疲労症候群や更年期障害でよくみられる、ややる気がないとは、中 医学的には余分な元気がなくて、気が足りないこととなる、これを「気虚」と言 う。
 気虚では集中力が続かないとか、すぐ疲れるとか、頭がはっきりしないとか 、難しいことが考えられないとか、横になりたいとかある。 

しかし既に指摘したとおり、気の元は精だから、過労とか睡眠不足での労働に より精が不足していることが一義的な病因である。
 だからいきなり専門的になるが、気虚に対して補気薬(補中益気湯などの) のみ投与するのは、陰虚(精不足は陰虚)を助長して、更にカリカリ状態へと進 ませる。口臭、腰痛、火照り、口渇、性欲亢進などが現れたら陰虚が進んでいる 。 拙工がやりそうな治療法である。

若い頃には気が沢山あるので、特に男子は多いので、いろいろなことをしたい 、遊びたい、趣味や娯楽や、旅行や、それは気が沢山あって、沢山使いたいとい う事から来ている。
 30代以降は気自体が衰えて、沢山使う気がなくなる訳である。

 また40代は社会的には、一番いい仕事ができる頃だとある人から云われた。
50代では管理職的な雑用ばかりで、技術職では40代が充実しているということ らしいが、確かに30代では頑張るのだが、まだ社会的には小僧さんで、あと一歩 の詰めが足りないとか、大局的な把握に欠けるとか、戦略上の弱さがあるとか、 つきに乗ることができないとか、なんか自分はそんな風だったと思う。

ということで一生のうち年齢と頭脳的には恵まれていても、肉体的には恵まれ ていないというミスマッチが厄年にはあるのではないかと思う。

今まで漢方薬局をやりながら、多くの患者さんをみてきた。風邪とか咳とかの 急性の疾患を除けば、男性の大病は確かに40歳を中心としている。
 今現在も数名はいるけど、薬剤師の守秘義務があるから語りはしないが、C 型肝炎、糖尿病、鬱病、脳腫瘍など自分がその年になってから始めて、それら成 人病のベースに何があるのかに現実味を感じる。

 さて最後に、そんなことで頗るなやんでいる諸君は漢方薬局一風堂に相談のメールでも入れるとして、養生の一般論を箇条書きにするから、プリントアウトして便所にでも張っておいてくだされ。

1.睡眠時間は8時間は確保すること
2.あまり頑張らない、特に実力能力才能に恵まれている人は要注意、健康で五体満足であることは恵まれていると謙虚に認めよう
3.病気で倒れても会社としては諸君を粗大ゴミとしてしか扱ってくれない、最後には家族だけであるから、家族は大切にしよう
4.あと病気になったらきちんと理解してくれる友なり、専門家を探す(健康人は病気を正確には理解できないのだ、病気の経験がないから)
5.くよくよ生真面目に悩まない、責任感は必要だが、これも運命と割り切ろう
6.三度の食事は時間通りにきちんと摂ること(四時陰陽の原則にはずれないように)
7.ストレスの発散法は持とう、しかし他人様のご迷惑にならない範囲で我が儘を許そう

最後に「すべての生命をいとおしみ大切にすること」これは基本中の基本であり、これが掲げられていない低俗な宗教とは決別しよう
 例えば諸君が町中や山野で歩いていたときに、ふと草や木や動物たちに呼び止められても、それが朝顔であろうと団子虫であろうと、彼らと交流する機会を逸するほど忙しくていてはならない。彼らは諸君の精神を早い段階で、健全な状態へと導いてくれるだろう。

すなわち自分も生命体であるという事を忘れたことから病は始まる。

具体的な症例
 個人情報に属すことなので、やんわりと触れたいが、最初は仕事に集中できないとか、やる気が出ないと云うところから始まることもあり、或いは大いに頑張って仕事を続けていた、バリバリ仕事をこなしていたのが、ある日突然何もする気がなくなったというのもある。
随伴症状としては、首筋の凝り、安眠できない、眠りが浅い、休んでも疲労感がとれない、ひどいと車の運転に支障をきたす、自信がなくなり精神的に恐怖感、何かしらの危機感を覚える。 何を信じたらよいのか正確な判断が出来ない、時に眩暈めまいを覚える(慢性化したメヌエルも含む)。
物理的な症状は、腰痛、腰のだるさが多く、そのままほっておくと座骨神経痛に進行し、特に冬季に耐えがたい痛みを生じる、生体の元気が少なくなるので、寒症状(寒くなる冷えると悪化する症状群)を訴え、横になりたいと欲する。
 これらの症状らが出始めても、病院の検査に引っかかることは希で、何故なら臨床検査で異常値が出るときには、既に生体機能が働かず、病的になってしまった、すなわちかなり症状が進み、重篤な状態となったことを意味するからである。(則ちある意味、て遅れ、完全な病人、既に生命に危機が差し迫っているということ、西洋医学の場合そこまで進行して始めて、病人との診断が下せるのである)