二枚葉カトレア原種コレクション

好きで20年間集めたカトレアの原種たちの写真集です。
 小学生の時からシャクナゲを集めるなど花が大好きで、大学の時に白雪とい う名のカトレアをもらって、それを咲かせた時からカトレアの栽培が始まっている。
主に原種のカトレアのビカラーbicolorとロディゲシーloddigesiiの優良個体を集めています。
オリジナルのコレクションが主です。


4月にアメシストグロッサ'ピンクパウダーパフ スーパー'が凄い花を付けま した。NSが95mmもあり、弁巾は43mm、8輪付いています。
 これだけ凄いアメシストグロッサは生まれて始めて見ました。

C.amethystoglossa'Pink Powder Puff'のメリクロン変異体、名前の最後にSuper が付く。斑点が大きい。

C.intermedia var orlata'SudoNo3'

2000年5/29日の話

すぐ下の写真のアクランディーが三株、六輪咲いています。
 今は新芽(リード)が伸びる頃で、施肥管理と灌水にもっとも気を使う季節 です。
我々アマチュアのコレクターはプロのように大きな温室を持っていません、良 い花は大きな温室でしか作れません。しかしプロ以上の花を咲かせることができ ます。
そうでなければどんな優秀な個体を持っていたとしても入賞などできません。
 また東京では良い花を咲かせることは困難で、日光や空気や水質、そして夏 の昼夜の適度な温度変化が大いに影響します。だからプロの蘭屋も高冷地と日光 と良い水を求めて山梨に来るのです。

これからは夏咲きのロディゲシー、ディグビアナ、グッタダが咲く季節を迎え ます。

C.aclandiae アクランディー、高温と多湿を好むカトレアの原種で野生の ものはほぼ絶滅。比較的良い個体、どちらも片親は`Gulf Grade`です。

C.amethistglossa `El Camino.Sudo`アメシストグロッサ、エルカミノ のメリクロン変異株 素晴らしいの一言。斑点の量、花の展開、花形いずれも素 晴らしい。
 普通のエルカミノは花弁が展開せず、花形も劣る。

C.amethistglossa `S.S.`通常エメシストは赤い斑点が入るが、これは それがない極珍しい個体、山取から選別で

`S.S`はSpotless Sudoの略で、スポットレスとは汚れ無きという意味です。

C.bicolor ビカラー、名前の由来は二つの色彩すなわち、Bi- Color-であり 、リップの赤とペタルのグリーンによるもの。
私の大変好きな原種である。この他にもコレクションはいくつもある。
左の個体はC.bicolor`Sudo No7`グリーンマジックキーストーンを大きく したような花。かなり優秀な花。
両親は`Wilson×Greenbras`で、スチアートの交配から選別したもの。
 次の個体はC.bicolor`Sudo No1`HCC/AJOS、9センチの大輪で、広弁。 グリーン系でこれ程優秀な個体は世界的にも数少ない。山取から出た。私の代表 的なコレクション。

C.bicolor`Grace`リップが大きくすばらしい個体。エロンガータにも似てい る。
C.bicolor`Green Magic`緑色が美しい有名な個体。

中央下と右はC.bicolor`Ozawa-Sudo`濃チョコレート色、広弁。以前に小沢 氏より譲り受けた個体。オリジナルのオーキッドグレードに似るが、よりマット 。


左はC.bicolor`chocolate` S洋蘭のコレクションの分け株、`Ozawa-Sudo` に似ているが強健。
右はC.bicolor`Sudo No2`これも古くからの株で、斑点や編み目が入るのが個 性的である。

左はC.bicolor`Green Magic Keystone`といい、先の`Green Magic`の 株変わりといわれている。
弁質が良くなり、花形も優れるが、株が弱い。
 右はC.bicolor`Orchidgrade`のメリクロン株、メリクロン株はどいうわけ かこのように色が薄い。オリジナルは濃い茶褐色らしい。メリクロンだが弁質、 輪径とも優れている。

B.dygbiana実生。株は小さいが、NS14センチを越える。ディグビアナはグ リーンのカトレアの作出やリップを大きくするためによく交配された親である。

C.guttata var alba`Field's`オリジナル
手に入れるのに15年かかった有名な個体。濃いグリーンの花がくす玉状に咲く 。
 かつては1バルブ100万円で取り引きされた程のすばらしいカトレアである。

C.intermedia var olrata インターメディアvarオルラッタ
リップの縁に色が付く、右はC.intermedia var olrata`Sudo No1`。 インターメディアとは思えないほどの広弁で4.1センチある、これ以上幅の広い 個体はない。右の個体はC.intermedia var olrata`Sudo No2`
有名な育種家三浦氏の交配である。左は大輪で12センチにもなる。

C.loddigesii`Jhony`ロディゲシーも私の大好きな原種である。これは別名 シルバーナとして長い間ブラジルでは一二位を競った有名な個体であるが、シブ リングが行われ、良い花が多く作出した今となっては普通の花になってしまった 。

C.loddigesii`Sudo No11`BM/JOGA 私の11番目のロディゲシーである。 入賞時は10.センチが一花茎二輪ほどの余りよい出来ではなかった。この四枚す べて。
片親はナカゾネであり、よく似ているが、コンスタントに厚弁の良い花が咲く 。広弁でもう少しで5センチに届きそうである。普通に咲かせればヨランダナカ ゾネを越えている。


これは一番輪が大きい時、NS12.5センチ。しかし一輪。
いつもは3-4輪で、最大11.5センチ程度である。

C.loddigesii`Sudo NO1`私の始めてヒット。これから私のコレクションが 始まった。
極めて濃色で、これの兄弟のNo2はHccを獲っているが、色は少し薄くなる。実 際にはこれよいいっそう濃い。右の個体はC.loddigesii`Sudo No10`弁が丸 い、ブラジルでのシブリング個体。

C.loddigesii var coerulea`Blue Boy`セルレア色、所謂ブルーのカト レアである。
これはその中でもメリクロン変異で広弁タイプ、人からの借り物。今年はもっ と広弁、濃色であった。

C.walkeriana`Jungle Queen`オリジナル株。このときは弁の先が尖って いるが、いつもは丸く咲く。今も10センチ程度で4輪咲いているが、丸くて可愛 い花。
C.walkeriana var coerulea`Sudo` `Patricia`のメリクロン変異株 、赤みが完全に抜けて美しい。
メリクロンからの選別である。

※株分けして増えたコレクションは大場蘭園(狛江市東野川 電話03-3480-2019 )で購入できます。お訊ねください。